プロフィール

古来より墨の原料である松煙の製造が盛んな紀州。「紀州松煙」は日本で唯一、松煙墨を原料から一貫製造しています。松材を燃やしてできたススを使用するこの方法は、手間が掛かるため、戦後しばらく途絶えていましたが、職人・堀池雅夫が製法を復活し、伝統を今に繋いでいます。

和歌山県大塔村の山懐に抱かれた、墨工房「紀州松煙」には「煤採取工場」・「製墨場」と、「墨づくり体験教室」の会場にもなる「母屋=煙舞」などがあります。



墨工房「紀州松煙」堀池雅夫

工房(写真)
白い外観の「煤採取工場」ですが、内部は煤の「黒」が主役。現代に蘇った松煙煤づくりなどをご覧下さい。

工房入口(写真)
「母屋」からは渓流を見下ろせます。太陽の光が燦々と差し込む部屋で、墨談義を楽しみたいと願っています。


2015年森の恵み大賞を受賞

紀州墨(松煙墨)が、岐阜県主催の「清流の国、森の恵み大賞」の優秀賞を受賞しました。


プレミア和歌山カタログ 郷土民芸品として紹介されています。純松煙墨 紀州墨

家製の松煙を100%使用した松煙墨。松を燃やして採った煤(松煙)は焚き火の匂いがします。とっても良い香なので、香料を入れておりません。硯で磨ると松煙独特の香がします。松煙100%の証です。


ハリマ化成グループ様のHPでご紹介されました。松やに(ロジン)を訪ねて

「戦前は「黒い米」といわれた松煙煤の生産は、紀州(和歌山)での最盛期には200社を越えていたが、過酷な労働と原料の入手難、度重なる松枯れなどにより、昭和30年過ぎには廃絶している。

堀池さんは紀州松煙墨の復活を試みて、10年来松煙墨作りに励んでいる。堀池さんの工房はJR紀伊田辺から車で30分の鮎川という清流の流れる山間にある。四季折々に美しい自然の景色の中で、墨を作り、蛍の飛び交う清流を眺めながら、仲間と一杯やれば墨作りの苦労も忘れるとか。

工房内には、紀州松煙墨で描かれた額や軸が無造作にかけられている。少しでも松煙墨の良さを認知していただけるよう、墨制作教室を開いたり〜」(この後はハリマ化成グループ様のHPで御覧ください。)



雑誌(写真)
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当工房は以下の書籍など、数多く紹介されております。

・「書斎の極上品」 小学館文庫
・「日本の美再発見」 NHK
・「にっぽん 焚火紀行」NHK BS2
・「日本の知恵」 遠藤ケイ著 小学館
・「天然素材の生活道具」 かくまつとむ著 小学館
・「書百話」 榊莫山著 毎日新聞社
・雑誌「墨」 -墨スペシャル- 芸術新聞社
・雑誌「水墨画塾」
・和歌山県広報誌「連」